気がつけば、Everyday Football。お父さんコーチの少年サッカー記。

サッカー少年の息子たち。親として、コーチとして、少年サッカーにかかわる私。感じること、考えたこと、書いていこうと思います。

はじめてのチーム選び。一期一会、いえいえ慎重に。(チームの種類編・1)

ジュニア年代のサッカーチーム選び、悩むと思います。

ちなみに我が家の長男のフットボール人生は完全なる一期一会。たまたま、とか、学校で、とか、特段下調べも比較も無しに進んできました…。今中学一年生。ジュニア年代を振り返ると、まあまあ良い選択だったと思います。振り返ってみればよかったかなと思えるだけで、結果論。一歩間違えば厳しいこともあったかも、と思います。

私自身も少年団のコーチをやるようになり、地域のサッカー事情もなんとなく掴めてきた現在、チーム選びで思うことをまとめてみます。参考になれば。

 

まずは、チームの分類。

 

都内であれば近隣にサッカーチームは結構な数あるのではないかと思います。選択肢としては

 1.サッカーやフットサルのスクール

 2.通っている小学校が母体の少年団チーム

 3.2より広域な少年団チーム

 4.クラブチーム(それなり)

 5.クラブチーム(強豪)

 6.J下部

といった感じでしょうか。もう少し詳しく書きますと、

1. スクール:いろんな種類があります。全国規模のものやクラブチームが運営するもの、有名メソッドを実戦するもの、海外有名クラブチームの運営するもの、JやF関連のもの、個人的に運営しているものなど。その他にもスポット的に開催されるクリニックやドリブル専門スクールなどもあるかと思います。スクールに入るパターンは2種類あるようで、一つは幼少期に習い事として始めるパターン。もう一つは、サッカーチームの中でより上達するために中学年以降に始めるパターンです。

2. 少年団チーム(学校系):ジュニアチームで最も多いと思われるタイプ。特定の小学校をメインに設立されたチームで、その昔、公園でサッカーを禁止された子供達にサッカーする場所を作ってあげたい、みたいな感じで近所の心ある方が始めた、とかいうパターンでしょうか。運営の基本は保護者による互助的なもので、みんなで運営している感じになります。「少年団」と書いていますが、必ずしもスポーツ少年団として登録しているわけではないと思います。コーチをやるのは大抵選手のお父さん(いわゆるお父さんコーチ)。子供が卒団した後も居残る元お父さんコーチも結構います。ちなみに私も今や元お父さんコーチ。母体の小学校の校庭がメインの活動場所で、練習日は土日。

3. 少年団チーム(広域):運営方法など基本的には上記の2のタイプなんですが、特定の小学校との結びつきが希薄で、所属する選手の通っている小学校が比較的ばらけているチーム。地域でも古くからあるチームで、設立時はその地域ではこのチームしかなかった、みたいな立ち位置が多く、比較的広い地域から選手が集まっている点でちょっと違う感じです。お父さんコーチによる指導と保護者による運営は変わりません。

4. クラブチーム(それなり):少年団とは違い、専門のコーチによる指導を行うチームで、営利団体NPO法人などの組織を形成しています。クラブによってはジュニアから大人まで各世代のチームを有しているところもあります。入団セレクションは無いですが地域ではそこそこの強い部類に入る、ということが多いのではないでしょうか。小中学校の校庭や地域の運動場等をいくつか使い分けながら活動し、大体の場合、平日に練習、土日に練習試合のパターンになります。育成会などによって保護者も役割を担いますが軽微、運営に関わることはほぼ無いと思います。

5. クラブチーム(強豪):クラブチームの中でも強豪と認識されているチーム。都内のジュニアチームであれば、東京都U12サッカーリーグに所属しているチームやプレミアリーグU11に参画しているチームなどです。もしかしたら入団セレクションがあるところもあるかもしれません(大概ないと思いますが…)。現役時代に選手として中々の実績を残している人や、指導者としての充分な実績を持っている人などがコーチをしているケースが多いです。活動は上記の4同様、平日に練習、土日に練習試合のパターン、保護者の運営への関わりはほぼ無し。広域で活動していることが多く、隣接する県への遠征なども頻繁にあると思われます。

6. J下部:説明不要な気もしますが…、Jリーグ加盟クラブの下部組織(いわゆるアカデミー)。ジュニア年代では、明確にチームとして活動しているところもあれば、スクール活動を実施して裾野を広げつつ、アドバンスクラスとかスペシャルクラスとかいう名前でジュニアユース予備軍を育成しているクラブもあるようです。いずれも4年生くらいからの活動になるかと。当然ですがハイレベルなセレクションに合格しなければ入ることができません。基本的に自前の施設で活動し、平日練習、土日に練習試合のパターンと推測されます。

 

上記の中間的な立ち位置のチームなどもあると思いますが、とりあえず分類してみるとこんな感じだと思います。

 

費用面でみると、スクールは4,000-15,000円/月、少年団は1,000-3,000円/月、クラブチームで10,000円/月前後、といったレベルだと思います。

 

指導面でみるとだいぶ違いがあると感じます。

スクールはそれこそ千差万別で、WEBなどでそれぞれ特色を謳っている場合が多いでしょう。ドリブルに特化しているとか、総合的な運動能力を重視しているとか、クーバーのようなある種の独自メソッドを展開しているとか、Fリーグの選手が指導してますとか。ここは市場原理が働いているので差別化が進んでいますし、情報もオープンなことが多いので自分自身でも十分情報収集可能です。

厄介なのは少年団です。WEBサイトがあっても更新されていないようなチームが多いですし、中に入ってみないと指導状況などはベールに包まれていると思います。チームによって多少違うかもしれませんが、少年団の指導は基本的にお父さんコーチがすることが多いと思います。自分の子供の学年を担当して、子供と一緒に持ち上がることもしばしば…。必然的に、担当したお父さんコーチの考え方次第で指導方針が変わってしまうということです。チームとしてしっかりと指導方針やビジョンの共有がなされているところもあるでしょうが、イメージとしてはそういったチームは稀なのではないかと。一方、学年ごとに数名の専属コーチがいることになるので、子供に対する細やかなケアが期待できます。

クラブチームは比較的一貫した指導がなされているように感じます。潤沢にコーチを抱えているクラブチームはそうはないので、メインコーチ数名とアシスタント的なコーチ数名で運営されている場合が多いです。経営者や創設者のカラーが色濃く出ていて、その考え方がコーチにも行き渡っている場合が多いでしょう。とはいえ、コーチ間でもそれぞれ考え方の差があるので、担当のコーチが変わると多少指導方針が変化していくこともあると思います。スクール同様、こちらも選手確保は経営上の最重要課題なので、WEB等の整備や情報開示も進んでいます。

J下部のジュニア。こちらについては関わりが全くないので、なんとも言えません。しかし、指導については最も進んでいるでしょう。「育成」ということをしっかり理解しているでしょうし、先端の情報も持っているはずです。テクニック、戦術とも、最も先端的なものを、最も効率的に伝えてくれるように思います。入れればいいに決まってます!

 

今回はとりあえずチームの分類編でした。

次回は種類別のメリット・デメリットや活動状況の様子を知る方法などについて書きますね。